天馬賞予想
ばんえい競馬の帯広競馬場で行われている天馬賞は、直線200mで争われている格付け「GB1」の重賞競走です。
出走資格は、明け5歳限定でオープン馬に与えられており、4歳限定路線の「柏林賞」・「銀河賞」という流れの最終戦として行われている競争です。
創設は2007年と最近であり、まだあまり歴史の無いレースですが、これにはばんえい競馬をなんとか盛り上げようとする主催者の想いが生んだレースと言えます。
このため天馬賞は非常に特徴的な点があります。
それは先述した明け5歳限定戦であるという点です。
ばんえい競馬自体が世界的に珍しい競馬の形態ですが、天馬賞はそれに輪をかけて5歳限定戦というものを打ち出したのです。
関係者の苦慮が見て取れるような気がします。
馬券的には、定量戦であることに注意が必要だと言える競争です。
どうしても若いうちに重賞競走を勝った馬などは、普段のレースで負担重量が増えるために、徐々に成績が頭打ちになるものですが、この天馬賞は定量戦であるために、ここで一気に巻き返すケースが出るのです。
実例を挙げると2009年のオレハスゴイがこのケースに該当した馬でした。
実力馬の巻き返しに注意しながら、予想を組み立ててみて下さい。
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新春盃予想
名古屋競馬場で行われている新春盃は、ダート1400mで争われている格付け「SP2」の重賞競走です。
出走資格は、東海地区に所属する古馬のオープン馬に与えられています。
創設はもう50年近く前の1962年であり、半世紀に及ぶ歴史を持ったレースで、名古屋地区では年始を飾る名物競争として認知されています。
ただ長い歴史の中で、ずっと同じ条件だったわけでは無く、距離についても創設当初は2500mであったのが徐々に短縮されて現在の距離に落ち着いてきた歴史を持っています。
施行条件が現在のものになってからの馬券的な傾向を探ってみると、まず牡馬と牝馬の成績に差がなく牝馬であっても侮れない点が挙げられます。
また若い馬の方が優勢であることが挙げられます。
これは距離が短めであることが原因でしょう。
更に1番人気馬が比較的強いレースで、あまり大きな波乱は期待しにくい傾向があります。
脚質に目を向けると、先行馬が有利であることはもちろんですが、マクリ差しも決まりやすい傾向が見え隠れしています。
ただ先行馬同士やマクリ同士の決着は少ないことから、先行馬とマクリの組み合わせで考えるのが良いでしょう。
また笠松所属馬よりも愛知所属馬が強い点も覚えておいて下さい。
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プリンセスカップ予想
金沢競馬場で行われているプリンセスカップは、ダート1500mで争われている重賞競走です。
出走資格は、北陸競馬に所属するオープンクラスの3歳牝馬です。
この競争の前身は石川テレビ杯というアングロアラブ系の競争でしたが、アラブ系の入厩頭数が減少したことに伴って廃止され、新たにサラブレッド系のレースであるプリンセスカップとして生まれ変わった歴史を持っています。
このため創設は2005年と非常に新しく、また2010年には降雪の影響で開催が中止されたことから、実質的に5回しか開催されていないレースです。
開催時期が1月ということや、開催場が北陸の金沢であることもあって、今までの開催においては馬場が悪いことが多いのが特徴となっています。
このため足抜きの良い馬場となり、前にいった組みが明らかに有利であることが馬券的に注意が必要なポイントです。
また足抜きの良い馬場となることから、パワー不足で成績の冴えなかった馬が、一変するケースが見受けられ、実際に6番人気以下の馬が馬券圏内に飛び込んでくる姿が続いています。
まだ歴史が浅いため、過去の優勝馬から特筆するような活躍馬は出ていませんが、明け3歳の女王候補を決めるレースとして、今後は北陸を代表する名馬が出てくることが期待されているレースです。
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金杯予想
水沢競馬場で行われている金杯は、ダート1600mで争われている重賞競走です。
出走資格は、岩手競馬に所属する3歳オープン馬に与えられており、1975年の創設以来30年以上に及ぶ歴史を誇っています。
この金杯は、元々はアングロアラブの競争として創設されましたが、他の地方競馬の競争と同様にアラブ系の入厩頭数が減少したことを受けて、2005年からサラブレッド系のレースとして生まれ変わったレースです。
俗に金杯と言えば中央競馬の金杯が思い出されますが、こちらの金杯も年始の1月2日に行われており、水沢競馬場の競馬ファンによっては、1年を占う大切なレースと言えます。
馬券的な観点から金杯をみた場合、特徴的なのは内枠有利が明らかであることが挙げられます。
これはコース設計上、スタート直後にコーナーがあるためどうしても内枠有利となっているためです。
また過去の歴史を紐解いてみると、この金杯を制した馬には、岩手三冠レースで活躍したワタリシンセイキやベストマイヒーローの馬名があり、比較的有力馬が実力を遺憾なく発揮できるレースと言えそうです。
但し、先述した通り内枠有利が明らかであるため、穴が出るとしたら有力馬が外枠に入ったケースを想定しておくべきだと言えそうです。
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門松賞予想
荒尾競馬場で行われていた門松賞は、ダート1500mで争われていた重賞競走です。
出走資格は九州地区に所属している3歳馬に与えられていて、その年のクラシック世代を吟味する新春恒例の競争として長年親しまれてきました。
創設は30年以上前の1978年で長い歴史を育んできた地方の名物レースと言えます。
当初はアングロアラブ系の競争でしたが、他の競馬場と同様にアラブ系の競走馬の減少によって、サラブレッド系のレースへと生まれ変わっています。
現在の条件になったのは2007年からで、過去5年の歴史があります。
馬券的には、1番人気馬が圧倒的に強く5年中4年で連対を果たしていることが目に付きます。
また明け3歳のレースにしては牡馬が優勢という傾向がハッキリみえており、まだ牝馬の優勝は1度しかありません。
なお脚質的には先行抜け出しが勝ちパターンになっており、極端な脚質の馬にはあまり出番が回って来ません。
残念ながら荒尾競馬は経営上の不振が顕著となり、2011年度での廃止となっており、今後この門松賞が復活する望みは薄いかもしれませんが、荒尾の馬たちにとって門松賞は九州3冠レースへ向かう大切なステップレースであったことを忘れずにいたいと思います。
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新春賞予想
園田競馬場で行われている新春賞は、ダート1870mで争われている重賞競走です。
出走資格は、兵庫競馬に所属している4歳以上のオープン馬に対して与えられています。
創設された2001年当時はアングロアラブ系のレースでしたが、アラブ系の入厩頭数が減少したことを受けて、2004年からはサラブレッド系との混合戦という形に変化し、更に翌年にはサラブレッド系のレースに生まれ変わっています。
なお園田競馬では、年末を締めくくる中距離の重賞競走が存在しないため、競馬関係者はこの新春賞を総決算として目標にしています。
馬券的には一般的な地方競馬の小回りの競馬場らしく、先行して抜け出すのが勝ちパターン。
新春賞でもこのようなレースが出来る馬を選びましょう。
またマクリもある程度は可能ですので、マクリ差しが出来る馬から狙うのも手です。
なお過去の勝ち馬の戦績をみると、既に重賞競走で実績のあった馬が活躍していることが分かります。
兵庫クイーンカップを勝ったキーポケットや、コウノトリ賞を勝ったキヨミラクルなどが代表例です。
このことから、既に重賞競走で実績のある馬を狙うという手段も考えても良いと思います。
また牝馬は全体に苦戦傾向が続いていることも押さえておいて損は無いでしょう。
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肥後の国グランプリ
荒尾競馬場で行われていた肥後の国グランプリは、ダート2000mで争われていた重賞競走です。
特徴的な点としては、毎年大晦日に開催されていたことが挙げられます。
前身となるアングロアラブ系の「有明大賞典」がアラブ競走馬の減少に伴って廃止されたことを受けて2006年に創設されましたが、2011年をもって荒尾競馬自体が廃止となってしまったために、肥後の国グランプリも無くなってしまいました。
肥後の国グランプリが行われていた荒尾競馬場ダート2000mのコース設計は、コーナーまでの距離が十分に確保されていたことから、比較的実力馬が実力通りに力を発揮しやすいコースと言われており、実際に過去の歴史を紐解いてみても5番人気以内の馬が、堅実に連対を果たしてきました。
但し、1番人気馬だけに目を向けると、2勝と2着が1回という成績であり、やや1番人気馬の信頼性は薄い感があります。
またレース中の位置取りに目を向けると、先行して粘りこむ馬や道中は中段に構えて3コーナーから捲っていくタイプの馬に強みがあったようですし、実際に2008年から2010年にかけて三連覇を果たしたタニノウィンザーは、中段からのマクリでこの肥後の国グランプリを勝っています。
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名古屋記念予想
名古屋競馬場で行われている名古屋記念は、ダート1600mで争われている格付け「SP1」の重賞競走です。
出走資格は、東海地区に所属する4歳以上のオープン馬に与えられています。
この名古屋記念の創設は1997年と比較的新しくレースですが、地元の年始を飾るレースの1つとして多くの競馬ファンから注目されています。
過去のレース結果をみると、牝馬の活躍が目立っています。
具体的には1998年と1999年を連覇したマジックリボンや、JBCクラシックでも3着に入ったレイナワルツが2005年から3連覇を果たしています。
いわゆる名牝と呼ばれる馬が出現すると連覇の可能性が高いと言えそうです。
またコース形態から言えることは、スタート直後にコーナーがあるため内枠の先行馬が圧倒的に有利であることです。
基本的に地方競馬は全体に上位人気馬が強い傾向にありますが、名古屋記念で波乱が起きるとしたら、人気馬が先行タイプで外枠に入ってしまったようなケースが考えられます。
実際に2011年のレースでは、1番人気馬だったマルカハンニバルが8番枠に入ってしまい、5番手から伸び切れずに6着に敗れ去っています。
ちなみにこのレースを勝ったのは3枠に入ったキングスゾーンで、いっぱいに逃げて後続馬の追撃を凌ぎ切っています。
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